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2008 Fiscal Year Annual Research Report

肝病態におけるオートファジーの役割の解明

Research Project

Project/Area Number 20590797
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

山科 俊平  Juntendo University, 医学部, 准教授 (30338412)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上野 隆  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10053373)
池嶋 健一  順天堂大学, 医学部, 准教授 (20317382)
高島 基樹  順天堂大学, 医学部, 研究員
Keywords肝再生 / 細胞死 / オートファジー
Research Abstract

本年度はオートファジーと肝病態、特に細胞死、再生との関与を明らかにする目的で研究を行った。
(1)オートファジーと肝細胞死
肝特異的オートファジー欠損マウスを用いて肝虚血再還流モデルを作成し細胞死におけるオートファジーの役割について解析をおこなった。コントロールマウスでは、虚血再還流2時間後に肝障害がピークとなり、肝細胞の細胞質内にオートファジーが強く誘導された。一方、オートファジー欠損マウスでは、虚血再還流による肝障害がコントロールと比較し増悪していた。コントロールマウスでは虚血再還流後、肝組織内にTUNEL陽性細胞が出現し、カスパーゼ3の活性化が認められたが、オートファジー欠損マウスではTUNEL陽性細胞の増加とカスパーゼ3の活性化がコントロールマウスと比較し有意に増加していた。以上のことから虚血再還流によって誘導されるオートファジーは肝細胞死を抑制し肝保護的に作用するものと考えられた。
(2)オートファジーと肝再生
肝再生におけるオートファジーの役割を明らかにするために70%部分肝切除後肝再生の検討を行った。コントロールマウスでは、肝切除12時間後に肝細胞質内にオートファジーが強く誘導され、24時間後に肝細胞の約10%がBrdU染色陽性となった。しかしオートファジー欠損マウスでは肝切除24時間後のBrdU染色陽性細胞数はコントロールの約1/10に減少した。肝切除48時間後にcyclinD発現はコントロールマウスでは約6倍に増加したが、オートファジー欠損マウスでは増加しなかった。以上のことからオートファジーは肝切除後の肝細胞増殖において重要な役割を果たしていると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 肝部分切除後の肝再生におけるオートファジーの役割2008

    • Author(s)
      山科俊平
    • Organizer
      第12回日本肝臓学会大会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2008-10-01

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2014-06-10  

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