2010 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤溶出生担体を用いた内視鏡的粘膜切除術術後食道瘢痕狭搾の予防
Project/Area Number |
20590811
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 康正 愛知県がんセンター(研究所), 中央実験室, 研究員 (20283442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 秀実 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10215501)
成田 裕司 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (60378221)
加藤 竜司 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50377884)
大宮 直木 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00335035)
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Keywords | 食道 / 内視鏡的粘膜切除術 / 術後狭窄 / 徐放化薬剤溶出担体 |
Research Abstract |
本研究では内視鏡的食道粘膜切除術術後狭搾を予防する治療法の開発を目的とした。 当初細胞増殖抑制効果が期待できる薬剤として5-FUを用い、リポソーム及びコラーゲンで徐放化DDS(drug delivery system)を構築し、イヌ食道において一定の狭窄予防効果が認められた。しかし5-FUが低分子量かつ低親水性で、リポソームに包埋かつ徐放するのが困難なため狭窄予防効果の安定性を欠いていた。その点を改善すべく、新たな薬剤として「ブレオマイシン」を選択した。またリポソームにかわりデキストラン硫酸ナトリウムと硫酸プロタミン交互被覆で作成した「中空マイクロカプセル亅を採用し、ブレオマイシンの瘢痕組織への薬理効果及び新DDSの安全性、徐放性等を確認した。 1. 新規薬剤溶出担体による薬剤の徐放化法の確立および薬理効果の検討のための実験 【細胞増殖抑制効果検討】既に我々が単離・培養を確立したラット食道の間葉系細胞に対してのブレオマイシンの有効薬剤投与濃度を検討し適正な濃度を確定した。 【中空マイクロカプセル】ブレオマイシンを内包化したマイクロカプセルから緩衝液中への経時的な溶出量を測定してその徐放性を確認し、さらにin vitroでの細胞増殖抑制効果を経時的に評価し、薬剤徐放量の最適化を行った,またカプセル単体では細胞増殖に影響を与えない事を確認することで安全性も確認した。 2. ラット皮膚瘢痕モデルの作製及びこれを用いたDDSの瘢痕内注入実験 大動物での効果判定を行う前実験として、ラット皮膚瘢痕モデルを作成、確立した。評価方法として、(1)組織標本の特殊染色、免疫染色による画像解析ソフトを用いた占有率計測法(2)線維組織より生成されるハイドロキシプロリンの抽出、定量法を確立した。 今後ラットによる本DDSの線維化抑制効果を評価した後、大動物を用いて食道狭窄予防実験を行う予定である。
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Research Products
(2 results)