2008 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子MafB遺伝子改変マウス作成による喫煙肺気腫の病態研究
Project/Area Number |
20590892
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
柴田 陽光 Yamagata University, 医学部, 講師 (60333978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 哲 山形大学, 医学部, 講師 (40359568)
阿部 修一 山形大学, 医学部, 助教 (40400543)
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Keywords | 遺伝子改変マウス / 転写因子 / MafB / 喫煙 / 肺気腫 |
Research Abstract |
マクロファージ特異的DN-MafBマウスの作製 マクロファージ特異的な遺伝子発現を可能にするSR-PとDN-MafBの両プラスミドは完成し、さらにこの2つを融合させたプラスミドベクターも完了した(pcSR-P DN-MafB)。そしてpcSR-P DN-MafBをマウス胚細胞にマイクロインジェクションし、FOマウスを作製した。マウスの尾より遺伝子解析を行い、目的としていたマクロファージ特異的にDN-MafBを発現するマウスが作製されたことを確認した。 免疫染色によるDN-MafB発現の確認およびDN-MafBの生体内での効果の確認 DN-MafBがマクロファージ特異的に発現しているかを免疫染色で検討した。pcSR-PDN-MafBには蛋白質C末端にFLAGエピトープがタグとして付加されるように設計されている。よってDN-MafBの発現に関しては市販の抗FLAG抗体を用いることによって免疫染色で発現の検討が可能である。そしてDN-MafBが、肺胞マクロファージ、肝Kupffer細胞などに発現していることを確認した。 さらに、この遺伝子改変マウスとコントロールマウスに気管支肺胞洗浄を施行して、肺胞マクロファージ数を計測したところ、遺伝子改変マウスで統計的に有意な細胞数の減少を観察した。一方、末梢血中の単球数には差を認めなかった。この結果より、MafBがマクロファージのsurvivalに重要な機能を演じていることが示唆された。
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Research Products
(1 results)