2009 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスを用いた肺高血圧症機序の解明と新規治療法の開発
Project/Area Number |
20590920
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
丸山 淳子 Mie University, 大学院・医学系研究科, 講師 (50263017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GABAZZA Esteban 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00293770)
丸山 一男 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20181828)
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Keywords | 肺高血圧症 / 低酸素 / 右室肥大 |
Research Abstract |
マウス低酸素性肺高血圧症pulmonary hypertension(PH)モデルにおける組織学的重症度の評価方法を検討するため、野生型(WT)およびCD4欠損(CD4ko)の2種類のマウスを使用し、低酸素暴露を21日間行うことにより肺高血圧モデルを作成した。暴露開始から21日後、WT, CD4koそれぞれの低酸素暴露群(hypoxia ; hypo)およびコントロール群(normoxia ; norm)に対し、ペントバルビタール腹腔内投与(500mg/kg)麻酔下,自発呼吸下に右室収縮期圧(RVSP)を計測し、心肺を摘出した。摘出した心臓より右室肥大(RV/LV+S)を、肺より免疫組織化学染色にて末梢の細動脈の筋性化(%muscularity)および中膜肥厚(%MWT)を評価した。また、各指標間の相関を評価し、重症度の評価方法を検討した。その結果、RV/LV+S, RVSP, %muscularityは、いずれもWT/hypo群,CD4ko/hypo群でそれぞれのコントロール群と比較して有意に高値を示し、PHを発症したと考えられた。%muscularityは、RV/LV+SおよびRVSPに強い相関を示し、マウスPHモデルにおける組織学的重症度の評価方法として有用であると考えられた。
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