2008 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクスによる筋無力症・筋炎特異的自己抗体の検索とバイオマーカーの確立
Project/Area Number |
20590993
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
犬塚 貴 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 教授 (50184734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保住 功 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20242430)
田中 優司 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70377654)
木村 暁夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (00362161)
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Keywords | プロテオミクス / 抗筋抗体 / 質量分析 / バイオマーカー / 二次元ブロット |
Research Abstract |
筋無力症および筋炎における特異的自己抗体の検索を行うため、ラットの外眼筋および骨格筋を採取した。外眼筋は個体からの収量が予想以上に少ないため、さらに個体を増やす必要がある。骨格筋についてはその全蛋白の二次元電気泳動条件を設定した。pH3-11、12%SDSゲル等で展開し、各蛋白の良好な分離条件を試行錯誤した結果、蛍光蛋白染色で約500個のスポットの分離が得られるようになった。これをナイロン膜へのブロット条件を検討し、ほぼ70%が移行していることを確認した。パイロット血清を用いて、血清、2次抗体等の希釈倍率、反応時間、反応温度などの条件を設定した。また抗体反応スポットの検出に必要なマルチバリアブルスキャナーは本学の生命科学総合研究支援センターゲノム研究分野にあるが、その操作条件を設定した。本研究において重要な鍵となるLC-MS/MSシステムの操作ならびにデータの分析に関しても解析設定条件を調整した。免疫組織学的検索についても筋切片の処理、血清および2次抗体の希釈倍率、反応時間などの条件について検討を行い設定した。筋無力症・筋炎の患者の血清サンプルは20検体収集した。一部は病期に沿って経時的に採取した。同時にいくつかの臨床症状に注目して臨床情報のデータベースの作成を行った。以上、初年度は、サンプルの収集を始め、解析条件の調整、設定を行い、次年度の本格的な抗体検索と反応抗原の同定と解析にむけて準備ができた。
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