2008 Fiscal Year Annual Research Report
GNE遺伝子異常に伴う遠位型ミオパチーの治療法の開発
Project/Area Number |
20591005
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
熊本 俊秀 Oita University, 医学部, 教授 (40134936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 成志 大分大学, 医学部, 講師 (30433048)
迫 祐介 大分大学, 医学部, 助教 (80448547)
岡崎 敏郎 大分大学, 医学部, 助教 (00464438)
|
Keywords | 遠位型ミオパチー / rimmed vacuoles / リソソーム / ユビキチン・プロテアゾーム / GNE / atrogin-1 / MuRF-1 / IGF-1 |
Research Abstract |
UDP-N-acetylglucosamine-2-epimerase/N-acetylmannosamine kinase (GNE)遺伝子異常に伴う縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー(DMRV)の病態解析と治療法の開発を目的に、GNEノックダウン細胞及び変異GNE細胞を作成し、このモデル細胞及びDMRVの疾患モデルであるクロロキン投与ラット筋についてリソソーム及びユビキチン・プロテアゾーム系列を中心に病態解析を行うとともにIGF-1を用いた治療を試みた。 ヒトGNEのcDNAをpGEM-T easyベクターにサブクローニングし、日本人DMRV患者に最も多い点変異GNEコンストラクトを作成し、目的とする変異GNE遺伝子導入細胞を作成した。またLipofectamine2000(Invitrogen)を用いて、マウスGNEのsiRNA (QIAGEN)またはnegativecontrol siRNA (QIAGEN)をC2C4細胞に導入し、GNEをノックダウンしたマウス筋芽細胞由来C2細胞を作成した。C2C4細胞におけるGNE遺伝子の発現は70〜75%抑制され、これまで以上にノックダウン効率が上がった。現在、これらの細胞についてリソソーム関連蛋白のmRNAの発現量と細胞内動態を検討中である。 クロロキン投与ラット筋では、ユビキチン・プロテアゾーム関連蛋白のmRNAが明らかに亢進し、DMRVの筋崩壊にもユビキチン・プロテアゾーム系列が深く関与していることを発表した(Muscle Nerve,2009)。IGF-1投与で、縁取り空胞が減少することが明らかにし(unpublished data)、その病態解析のため、現在、マイクロアレイによる網羅的遺伝子解析を行い、関連遺伝子のスクリーニングを行っている。
|
Research Products
(6 results)