2008 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症のカリウムチャネル機能障害と神経細胞死に関する生理学的研究
Project/Area Number |
20591018
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金井 数明 Chiba University, 医学部付属病院, 助教 (10375751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 聡 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70282481)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / チェネロパチー / 神経軸索興奮特性 / ナトリウムチャネル / カリウムチャネル / 神経変性 / 神経保護 |
Research Abstract |
マウス坐骨神経での運動神経挫滅-再生モデルにおいて、神経損傷からの再生過程における軸索興奮特性の変化及び軸索のイオンチャネルの発現変化を、A)マウスモデルに対する運動神経軸索興奮特性測定法およびB)蛍光免疫染色法を用いて評価を行った。これにより、神経再生過程でのイオンチャネルの発現変化と興奮特性の変化を明らかにし、これをClinical Neurophysiology誌とMuscle_and Nerve誌に公表した。このことにより、神経損傷とその再生に伴うヒトの諸症状(筋萎縮・筋力低下・有病性筋痙攣・しびれ・痛み)の分子生理学的基盤を明らかにし、将来のより合理的な治療法確立のために有用な情報をもたらした。またこのことにより、神経変性の過程で生じるイオンチャネルの発現変化と興奮特性の変化の、疾患コントロールとなるデータを得た。マウスALSモデルにおけるイオンチャネル発現変化と興奮特性の変化については現在データを収集中である。また運動ニューロン疾患における運動神経軸索興奮特性の変化などについて、患者における研究なども継続的に行い報告したほか、広く神経変性疾患における運動ニューロン障害やイオンチャネル異常などについても研究を行い、報告を行った。
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Research Products
(9 results)