2009 Fiscal Year Annual Research Report
筋委縮性側索硬化症のカリウムチャネル機能障害と神経細胞死に関する生理学的研究
Project/Area Number |
20591018
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金井 数明 Chiba University, 医学部附属病院, 助教 (10375751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 聡 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70282481)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / チャネロパチー / 神経軸索興奮特性 / ナトリウムチャネル / カリウムチャネル / 神経変性 / 神経保護 |
Research Abstract |
運動ニューロン疾患における運動神経軸索興奮特性(motor nerve excitability properties)の変化とその基盤となる各種イオンチャネルの発現・機能変化などについて、球脊髄性筋萎縮症(spinal and bulbar muscular atrophy : SBMA)患者における研究なども継続的に行い第39回日本臨床神経生理学会総会でポスター報告したほか、これまで行ってきた運動ニューロン疾患における運動神経軸索におけるイオンチャネル異常と疾患の病態との関わりに関し、これがtranscriptional channelopatyの一種であるという観点から研究成果をまとめて第39回日本臨床神経生理学会総会のシンポジウムにおいて発表を行った。 また広く神経変性疾患や各種神経疾患におけるイオンチャネル異常などについても研究を行い、電位依存性ナトリウムチャネル遺伝子SCN1Aのミスセンス変異が遺伝性神経疾患の臨床症状(疾患の重症度及び臨床症状として認められる失調症状の有無)に与える影響に関して論文報告を行った他、第43回日本てんかん学会総会のシンポジウムにおいてもイオンチャネル遺伝子変異と神経疾患に関する発表を行った。 ALS動物モデルにおけるイオンチャネル発現変化と興奮特性の変化については、マウスモデルのみならず他の動物を用いた実験系も用いて現在データを収集中であり、近日中に報告予定である。
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Research Products
(6 results)