2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591028
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
村田 顕也 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90264853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 英人 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50231626)
近藤 智善 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50103891)
檜皮谷 泰寛 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40405452)
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Keywords | 骨格筋再生 / 筋疾患 / ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター / ウロキナーゼアクチベーター受容体 / Cardiotoxin(CTX)損傷モデル |
Research Abstract |
1. 筋損傷モテンルの作製 C57BL/6マウスの下肢大腿部に10μMのCTXを筋肉内注射することにより筋損傷モデルの作製が可能であった。筋損傷の程度はCTX投与1週間後が最も高度で、同部位には著明な炎症細胞浸潤が確認された。これらの炎症性変化は投与3週間目には消失したが、筋萎縮は継続した。 2. ウロキナーゼ投与による筋再生の検討 上記モデルにUPA600万単位を腹腔内に投与したUPA投与群と生理食塩水を投与したUPA非投与群に大別し、経時的に筋損傷部の変化を検討した。 CTX投与1週後:UPAとUPA受容体(UPAR)は、UPA投与群、非投与群ともDesmin陽性の好塩基性の再生筋線維の内在核、筋細胞質内および炎症細胞に発現していた。 CTX投与2週後:UPA, UPARは筋線維の内在核のみ陽性を示した。UPA非投与群では、細胞浸潤は残存し、筋萎縮も投与群に比べ高度であった。 CTX投与3週後:UPA, UPARは筋線維の内在核にわずかに陽性であった。両群とも細胞浸潤は消失したが、UPA非投与群の筋線維萎縮は投与群に比べ有意に高度であった。 3. マフオスタチンの検討 筋肉形成の負の制御因子であるマイオスタチンの発現をmRNAと蛋白レベルで検討したところ、UPA投与群でのマイオスタチンの発現は、非投与群に比べて軽度で、また、CTXの投与期間を経るごとに減少した。組織学的検討の結果が裏付けられた。
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Research Products
(6 results)