2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591040
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野々垣 勝則 Tohoku University, 未来医工学治療開発センター, 教授 (60370988)
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Keywords | 代謝 / 加齢 / 絶食 / 体重 / 脂肪 / Social Isolation / グレリン / エンドルフィン |
Research Abstract |
●急性絶食ストレスによる代謝反応の同定 : 24時間絶食による体重の変化におけるSocial isolation、加齢、β-endorphinの役割を検討した。5週齢のC57BL6J雄性マウスでは急性Social isolationストレスにより血中活性型グレリン濃度の上昇と内臓脂肪量の低下を伴う体重の減少を認めたが、10週齢の同マウスでは活性型グレリンの変化、体重と内臓脂肪量の変化が消失した。POMCから分泌されるβ-endorphinの欠損マウスでも急性Social isolationストレスによる体重減少反応は5週齢で同様に認められ、10週齢で消失したことより、この代謝反応はβ-endorphinを介していないことが示唆された。但し、野性群と比べるとβ-endorphin欠損マウスでは飼育環境に関係なく24時間絶食後の体重減少反応が有意に低下した。 ●急性絶食ストレス後re-feedinによる代謝反応の同定 : 24時間絶食後、re-feedingによる体重の戻り反応(Catch-up weight gain)におけるSocial isolation、加齢、β-endorphinの役割を検討した。"Catch-up weight gain"は加齢により増加する。また、Social isolationはこの"Catch-up weight gain"に対して5週齢では抑制し、10週齢では反対に増強する。β-endorphin欠損マウスではこのSocial isolationの"Catch-up weight gain"に対する効果が5週齢では消失し、10週齢では反対に抑制する。これらの結果から、β-endorphin欠損は"Catch-up weight gain"に対して抗加齢反応を呈することが示唆された。
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