2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民における糖尿病発症遺伝子に関する追跡研究:久山町研究
Project/Area Number |
20591063
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
土井 康文 Kyushu University, 大学病院, 助教 (00419566)
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Keywords | 糖尿病 / 遺伝子多型 / 前向き研究 / 日本人 / 地域住民 |
Research Abstract |
本年度は、久山町の2002年度の生活習慣病健診受診者において糖尿病と各SNPsの関係を横断的または縦断的(2002-2008の追跡研究)に解析を行った。 2002年の集団は、40歳以上住民の77.6%にあたる3,328名の受診者を得て、その96%にあたる3,196名から遺伝子解析を理化学研究にて行った。最終的にSNPsを測定した遺伝子は、ADAM30、ADAMTS9、CDC123、CAMK1D、CDKAL1、CDKN2A/2B、DCD、ENPP1、EXT2/ALX4、FLJ39370、FTO、G6PC2-ABCB11、IDE/KIF1l/HHEX、IGF2BP2、INS、JAZF1、KCNJ11、KCNQ1、LOC387761、MTNR1B、NOTCH2、NRF1、PKN2、PPARG、RAPGEF1、SLC30A8、TCF7L2、TP53、TSPAN8、LGR5、VEGFA、WFS1にのぼった。横断研究において、集団を糖尿病の有無にわけ、遺伝子頻度についてCochran-Armitage傾向検定を行うと、P=0.05未満の有意差を得たものは、IDE/KIF11/HHEX、KCNQ1、KCNJ11であった。さらに2002年に糖尿病の無い集団を2008年度まで前向きに追跡し、縦断的に検討を行った。Cochran-Armitage傾向検定において、糖尿病と有意な関連を示したものは、KCNQ1のみであった。今後、糖尿病発症の危険因子を調整して、さらなる詳細な検討を行う予定とする。
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Research Products
(12 results)