2010 Fiscal Year Annual Research Report
1型糖尿病の新規自己抗原を用いた発症・進展予知法の開発
Project/Area Number |
20591064
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川崎 英二 長崎大学, 病院, 准教授 (70336171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿比留 教生 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (00380981)
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Keywords | 1型糖尿病 / 自己抗体 / 自己抗原 / 亜鉛 / 一塩基多型 / 劇症1型糖尿病 / ラジオイッムノアッセイ / 診断 |
Research Abstract |
1.抗ZnT8抗体と1型糖尿病の臨床像に関する検討: (1)平成21年度に確立したZnT8抗体測定系(Radioligand binding法)を用いて、1型糖尿病の臨床像と陽性率ならびに遺伝因子に関する検討を行った。 (2)In vitro transcription/translation法により^<35>S標識ZnT8(268-369)蛋白を作成し、RIA法にて1型糖尿病114例の血清との反応性を検討した。 (3)1型糖尿病の発症年齢、病型とZnT8抗体陽性率およびHLA-DRとの関連を解析した。 (4)ZnT8抗体の陽性率は50%であり、他の膵島関連自己抗体の陽性率はGAD抗体82%、IA-2抗体58%、IAA55%であった。また、この4つの膵島関連自己抗体を組み合わせて解析すると、94%がひとつ以上の自己抗体が陽性であった。 (5)ZnT8抗体の陽性率は小児期発症1型糖尿病で高く、発症年齢と陽性率は逆相関を示した。また、ZnT8抗体価とHLA-DR4コピー数との逆相関が見られた。 2.ZnT8/ZnT3キメラ蛋白の作成と抗ZnT8抗体エピトープの解析: (1)前年度に作成したZnT8/ZnT3キメラcDNAを用いてZnT8抗体エピトープの解析を行った。 (2)1型糖尿病患者では、主に2つの主要なエピトープがあることが分かった。
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Research Products
(8 results)