2010 Fiscal Year Annual Research Report
テトラヒドロビオプテリンの血管内皮保護作用とその機序に関する検討
Project/Area Number |
20591072
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
服部 良之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10164873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城島 輝雄 獨協医科大学, 医学部, 助教 (90420794)
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Keywords | テトラヒドロビオプテリン / 血管平滑筋細胞 / 一酸化窒索 |
Research Abstract |
ほ乳類の細胞のテトラヒドロビオプテリン(BH4)産生には二つの経路が存在することが知られている:GTPCHによって始まるde novo synthetic pathwayと存在するダイハイドロビオプテリン(BH2)を利用するsalvage pathwayである。BH4のde novo合成の律速酵素GTP cyclohydrolase I(GTPCH)は血管平滑筋においてはlipopolysaccharide(LPS)によって誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)と共誘導され、このことがBH4産生そしてNO産生に必須である。外因性BH4の供給にはBH2がdihydrofolate reductaseを経てBH4となるsalvage pathwayが主な役割を果たしていると考えられた。外因性のBH4としての効率はBH4およびそのprecursorとしてのBH2/sepiapterinを用いて比較検討したが、その効率はsepiapterin>BH2>>BH4の順で、細胞膜の透過の機構がどうやら重要な問題であると考えられた。今年度は、以上のことを、補足し確認する実験を行ってきた。
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