2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591089
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北川 浩史 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 特任講師 (20345234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武山 健一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (30323570)
高田 伊知郎 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50361655)
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Keywords | グルココルチコイド / 炎症制御転写因子 / マクロファージ / 炎症シグナル / タンパク分解機能制御 |
Research Abstract |
本年度は炎症に関与するグルココルチコイドレセプター(GR)と炎症制御転写因子(AP-1)に結合する因子群の同定を中心に行った。 1.マクロファーファージ細胞系を用いた精製系の確立。ヒト単球由来のTHP-1細胞とマウスマクロファージ由来のRaw 264.7細胞を用いて、細胞の核内と細胞質内で抗体カラムを用いた目的因子の結合因子同定系を確立した。MALDI-TOF/MSとLC-MS/MSという2種類のペプチド同定方法を平行して使用し、結合する因子の中から炎症関連因子を同定した。 2.結合因子の機能解析結合因子がクロマチン構造変換に関与するかどうかをヒストン修飾抗体を用いて解析した。また、タンパク分解制御に関与しているかを確認した。その結果、このような制御に関与する因子群の取得に成功した。 3.炎症シグナル依存性の複合体機能の制御メカニズムの解析炎症シグナル依存性のダンパク質の挙動が明らかとなり、また、細胞質から核内への因子の移動に伴うタンパク分解機能制御が明らかになった。特に、リン酸化されたリガンドに結合しない細胞質内に存在するGRを分解する因子と分解制御機能を制御する因子を結合因子の取得に成功し、これらが核内でも機能することが明らかになったので、今後は結合する因子群の恒常発現株を作成し、複合体構成因子同定を目指す。
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