2008 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギーバランスにおける弓状核GABABシステムの機能解析
Project/Area Number |
20591093
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
有馬 寛 Nagoya University, 医学部附属病院, 講師 (50422770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大磯 ユタカ 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40203707)
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Keywords | 肥満 / 視床下部 / エネルギーバランス / GABA / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
我々はこれまでに(1)GABA_Bアゴニストであるバクロフェンを肥満モデル動物であるdb/dbマウスやdiet-induced obesity (DIO)マウスに末梢投与すると視床下部弓状核におけるneuropeptide Y (NPY)の発現が抑制されるとともにproopiomelanocortin (POMC)の発現が増強すること、また(2)バクロフェンがdb/dbマウスやDIOマウスの摂食量および体重を減少させることを確認している。これらの結果は視床下部弓状核においてGABA_Bシステムがエネルギーバランスの調節を行っている可能性を示唆している。 本研究では視床下部弓状核におけるGABA_Bシステムの機能をより明らかにすることを目的とし、NPYニューロンおよびPOMCニューロン特異的なGABA_Bレセプターノックアウトマウスを作成してその表現型を解析する。具体的にはGABA_Bレセプターのノックインマウス(GABA_B^<loxp>マウス)と、NPYまたはPOMCニューロン特異的にCreレコンビナーゼ(Cre)が発現するトランスジェニックマウスを交配してニューロン特異的なGABA_Bレセプターノックアウトマウスを作成する。GABA_B^<loxp>マウスはスイスのバーセル大学から譲渡してもらい、C57/BL6マウスとのbackcrossにより現在N4の段階まで至っている。POMC-CreマウスはJackson labから購入してC57/BL6マウスとのbackcrossにより現在N2の段階まで至っている。またAGRP-Creマウスは神戸大学から譲渡してもらい、まもなくC57/BL6マウスとのbackcrossを開始する予定である。
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