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2010 Fiscal Year Annual Research Report

エネルギーバランスにおける弓状核GABABシステムの機能解析

Research Project

Project/Area Number 20591093
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

有馬 寛  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50422770)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大磯 ユタカ  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40203707)
KeywordsGABAB / 視床下部 / 肥満 / レプチン / インスリン
Research Abstract

視床下部のGABA_Bシステムがエネルギーバランスにおいて重要な役割を果たしている可能性が示唆されているが、視床下部弓状核のPOMCニューロンにおけるGABA_Bレセプターの機能は十分には解明されていない。本研究ではloxP配列によりはさまれたGABA_Bレセプター遺伝子のノックインマウス(GIBA_B^<loxp>マウス)と、POMCニューロン特異的にCreレコンビナーゼ(Cre)が発現するトランスジェニックマウス(POMC-Creトランスジェニックマウス)を交配することにより得られたPOMCニューロン特異的なGABA_Bレセプターノックアウトマウスホモ接合型、ヘテロ接合型および野生型マウスの表現型の解析を行った。いずれのマウスも4週齢以降16週齢まで高脂肪食を投与した。雄ではホモ接合型マウスの体重が野生型マウスに比較して8週齢以降16週齢まで有意に高値を示した。16週齢の雄ではホモ接合型マウスの副睾丸周囲の白色脂肪重量が野生型マウスに比較して有意に高値を示した。8週齢の雄において午前9時に採血した随時血糖値は各群間で有意な差を認めなったが、ホモ接合型マウスの血中インスリン値が野生型マウスに比較して有意に高値を示した。また16週齢雄のホモ接合型マウスの血中レプチン値が野生型マウスに比較して高値の傾向を示した。一方雌では野生型、ヘテロ接合型およびホモ接合型マウスのいずれの群間においても表現型に有意な差を認めなかった。GABA_Bレセプターをニューロン特異的にノックアウトするに成功したのは我々が最初であり、今回の解析結果よりPOMCニューロンのGABA_Bレセプターを介したシグナルは肥満の発症・進展を抑制するのに重要な役割を果たしていることが示唆された。

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Published: 2012-07-19  

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