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2008 Fiscal Year Annual Research Report

マイクロRNAによる関節リウマチの新規診断・治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 20591171
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

中町 祐司  Kobe University, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80379429)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河野 誠司  神戸大学, 医学部付属病院, 講師 (20351512)
熊谷 俊一  神戸大学, 医学研究科, 教授 (00153346)
KeywordsマイクロRNA / 関節リウマチ
Research Abstract

関節リウマチ(RA)は、炎症性細胞の関節への浸潤と関節滑膜細胞の炎症性増殖およびそれに伴う関節破壊を特徴とする。RAの発症には遺伝的素因に環境因子が関与していると考えられるが病因は不明である。また早期RAを診断できる適切な血清マーカーはなく、最新の生物学的製剤による治療法においても無効例あるいは効果減弱例が認められるなど問題が多い。
マイクロRNAは近年発見されたメッセンジャーRNAから蛋白への翻訳を抑制・制御する重要な分子である。われわれは、RA滑膜細胞と変形性関節症(OA)滑膜細胞のマイクロRNAを解析した結果、RA滑膜細胞で有意に発現が低下しているmiR・124aを同定した。さらにRA滑膜細胞においてmiR-124aは直接的にCDK2蛋白の発現を抑制し細胞増殖を抑制すること、またMCP-1やアンギオジェニンの産生を直接的に抑制することを見出した。これらよりRA滑膜細胞ではmiR・124aの発現低下がRAの病態に促進的に作用していることを明らかにした。
本研究の目的は、RAの病態におけるマイクロRNAの関与を実験関節炎モデルで詳細に検討し、マイクロRNAをターゲットとした新しいRAの治療法や診断法の可能性を明らかにすることである。
平成20年度の計画は実験関節炎モデルにおけるRA特異的マイクロRNAの解析を行うことであった。ラットアジュバンド関節炎モデルにおいて関節炎誘導ラットおよび非関節炎誘導ラットから関節周囲の組織および脾臓から分離した単核球からRNAを抽出し各種マイクロRNAの発現量を検討中であるがまだ結論にはいたっていない。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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