2010 Fiscal Year Annual Research Report
CD103分子を介した多様な機能発現に関与するシグナル伝達経路の解析
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20591193
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50179610)
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Keywords | 自己免疫 / CD103 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
T細胞に発現誘導される特異なインテグリン接着分子aEb7(CD103)が、上皮細胞のE-カドヘリンに接着する事が明らかとなり、カドヘリンファミリー分子の同種細胞接着分子としての概念を打ち破る大きな発見となった。全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群の上皮障害や、間質性肺病変の肺胞上皮障害、慢性炎症性皮膚障害などにおいて、CD103陽性CD8細胞が、E-カドヘリン陽性上皮細胞と接着してアポトーシスを誘導し、上皮細胞障害を惹起する。 本研究では、CD103分子がE-カドヘリンと接着した後にCD8+T細胞、上皮細胞内にどのようなシグナルが伝達され、どのような細胞機能と関係しているかを明らかにすることを目的とした。 本研究によってCD8+T細胞表面上にCD103分子が誘導されるためには、PHAによる2型TGF-β受容体の発現誘導と、それを介したTNF-βによるSmad2/3シグナル伝達が必要である事が明らかとなった。同時にCTLA-4分子も誘導され、細胞増殖能は低下、独特のサイトカイン発現プロフィールを示すことが明らかとなった。正常人T細胞における検討に続いて、自己免疫疾患患者末梢血T細胞での異常を明らかにすることが可能となる。またSmad2/3シグナル伝達を阻害する事によって、自己免疫疾患における難治性組織生涯を制御できる可能性が示された。
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[Journal Article] IgG4-positive multi-organ lymphoproliferative syndrome manifesting as chronic symmetrical sclerosing dacryo-sialo-adenitis with subsequent secondary portal hypertension and remarkable IgG4-linked IL-4 elevation.2010
Author(s)
Suzuki K, Tamaru J, Okuyama A, Kameda H, Amano K, Nagasawa H, Nishi, E, Yoshimoto K, Setoyama Y, Kaneko K, Osada H, Honda N, Yasaki Y, Itoyama S, Tsuzaka K, Takeuchi T.
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Journal Title
Rheumatology
Volume: 49
Pages: 1789-1791
Peer Reviewed
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