2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591196
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
松本 健治 独立行政法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー研究部アレルギー研究室, 室長 (60181765)
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Keywords | 好酸球 / マイクロアレイ / 網羅的遺伝子発現解析 / サイトカイン・ケモカイン |
Research Abstract |
好酸球数はアレルギー性炎症の最も良い指標とされているが、好酸球のアレルギー病態における役割については不明な点が多く残されている。私達はMicroarrayを用いて好酸球特異的な機能の網羅的な探索を試みた。その結果、軽症のアレルギー患者末梢血から純化した好酸球を100ng/ml IFN-γ、10ng/ml IL-5もしくは固相化した100μg/ml secretory IgA (sIgA)刺激6時間後に、vehicle刺激と比較してそれぞれ839、197および117遺伝子の発現が2倍以上増強した。それらには IFN-γ : CXCL10、CXCL11、FCGR1A、GBP3、TRAIL、STAT1、IFIT3、TLR8、IL-8、ID0 IL-5 : AREG,FCGR2B、IL1RL1、HMOX1、TARP、CCL23、MAFF、CLEC7A、M-CSF sIgA : HMOX1、MT1E、EPOR などが含まれていた。これらの遺伝子のうち、49、111および8遺伝子は他の血液細胞にはconstitutiveには発現していない遺伝子であった。特にアレルギー性炎症病態に好酸球特異的に関与すると考えられるAREG、CCL23に関してはすでに詳細な分泌制御を検討し、論文化した。M-CSFについては、現在、臨床検体における発現上昇を確認している。 以上の結果から、好酸球はeffector cellとしてだけでなくregulatory cellとしてもアレルギー性炎症反応に関与する可能性が示唆された。
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