2009 Fiscal Year Annual Research Report
アスペルギルス症の感染制御と診断に臨床応用可能な細胞外分子の検出に関する研究
Project/Area Number |
20591212
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
宮崎 義継 National Institute of Infectious Diseases, 生物活性物質部, 部長 (00311861)
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Keywords | アスペルギルス症 / 治療 / 診断 / シグナルペプチド / 細胞外分泌蛋白 |
Research Abstract |
1.細胞から分泌される蛋白質抗原の検索.シグナルシークエンストラップ法により同定した蛋白質であるYeMY1に関して、YeMY1を発現する細胞を用いてマウスモノクローナル抗体を作成した。 1)4種類作成したマウスモノクローナル抗体を、それぞれMbYeMY1-11、12、13, 14として、培養液中で細胞外へ分泌されるか否かを、液体培地の培養上清を用いてwestern blotにて確認した。ビオチン不可による免疫染色では抗原の局在を検出できなかった。 2)MbYeMY1-11およびMbYeMY1-12は抗原に対する反応性を確認できた。 2.遺伝子破壊による蛋白質機能の推定と病原性の変化.遺伝子破壊のためにA.fumigatus Ku-1株を使用して、YeMY1をコードする遺伝子の特異的な破壊を行いΔyemy1株を作成したところ、寒天培地上で形成される胞子の数はKu-1株と比較して減少したが、液体培地で菌糸として発育する場合には、Ku-1株と比較して差を認めなかった。 3.診断と治療応用の検.討YeMY1を検体を用いた抗原診断に使用する目的でELISA系を構築した。 1)先の4種類の抗体に加えポリクローナル抗体PbMY1Aを作成し、これとMbYeMY1-11を用いてサンドイッチELISA系を作成し、検出感度はYeMY1 10pg/mlであった。 2)MbYeMY1-11とMbYeMY1-12を用いた系では抗原の検出は不可能であった。
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Research Products
(3 results)