2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝性神経疾患における細胞治療の長期効果に対する免疫関与に関する研究
Project/Area Number |
20591229
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 あけみ Osaka City University, 大学院・医学研究科, 准教授 (30145776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 光代 東京慈恵会大学, 医学部, 講師 (40122080)
瀬戸 俊之 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (60423878)
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Keywords | 遺伝性神経疾患 / 細胞移植 / 免疫応答 / 移植免疫 / 再生医療 |
Research Abstract |
遺伝性の脳代謝性疾患の治療のためには、物質を補填する「自己以外の細胞で腫瘍細胞以外の細胞」を脳内で長期生存させることが必要である。さらに、治療効果を示すには、一定量以上の外来性細胞が一生涯脳内に生存しなければいけない。分裂して補給ができる幹細胞として存在し続ける、あるいは、寿命が長い神経細胞として存在し続ける必要があるが、移植細胞の長期生着には、ホスト側の免疫反応のコントロールが重要課題である。ホストの免疫反応のコントロールに主眼を置き研究計画を立てた。今年度は、実験条件の安定と材料の安定的確保のための準備実験を行った。 (1)ドナー細胞の確保と保存:β-ガラクトシダーゼ・トランスジェニック成マウス(2-6ヶ月)の大腿骨および脛骨より骨髄細胞を採取し、Gey solutionで赤血球を融解して有核細胞を集めた。移植実験に供する有核細胞を充分な量を確保し、凍結保存を行った。 (2)骨髄移植の条件の検討:3週齢時に、放射線照射(850cGy)を行い、24時間後に(1)で得た2-6x10^6個の有核骨髄細胞を尾静脈より注入する。移植条件の設定には、野生型マウスを用いて手技の安定を図った。 (3)脳室内移植用の骨髄間葉系幹細胞の確保と保存:β-ガラクトシダーゼ・トランスジェニック成マウス(2-6ヶ月)の大腿骨および脛骨より骨髄細胞を採取し、浮遊細胞を除いて培養面に付着増殖するものについて培養を継代し続け、安定して分裂増殖をする株につき、引き続いて培養と凍結保存を繰り返した。
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[Journal Article] Mucolipidosis II and III alpha/beta : mutation analysis of 40 Japanese patients showed genotype-phenotype correlation.2009
Author(s)
Otomo T, Muramatu T, Yorifuji T, Okuyama T, Nakabayashi H, Fukao T, Ohura T, Yoshino M, Tanaka A, Okamoto N, Ozono K, Sakai N.
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Journal Title
J Hum Genet 54
Pages: 145-151
Peer Reviewed
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