2008 Fiscal Year Annual Research Report
レンチウイルスベクターシステムによるクラッベ病遺伝子治療
Project/Area Number |
20591233
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小林 博司 Jikei University School of Medicine, 医学部, 講師 (90266619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 高広 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00307430)
河合 利尚 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20328305)
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Keywords | レンチウイルスベクター / Krabbe病 / GALC / GFP / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究では出生後早期に発症し脱随による進行性神経症候を発現するGloboid cell Leukody strophy(GLD,Krabbe disease)を研究対象とする。平成20年度の予定としての組み換えレンチウイルスベクター作製システムの確立、及びそれを使用した培養細胞への遺伝子導入実験はほぼ達成した。ベクター作製に必要なパッケージングプラスミド、エンベローププラスミド、ベクタープラスミドはロサンゼルス小児病院Donald B.Kohn教授より供与を受けている。このうちベクタープラスミドはマーカー遺伝子としてGreen Frulorescent Protein(GFP)発現遺伝子が既に組み込まれており、他の一部を遺伝子組み換えにより、GLDの欠損酵素galactocerebrosidase(GALC)をコードする遺伝子を挿入。パッケージングプラスミド(8.9)はHIV由来の副蛋白を大部分除去済みであり、エンベローププラスミドは水疱性口内炎ウイルスG蛋白をコードしこれを発現させることで体内のあらゆる臓器にユビキタスに感染させることが出来る。これらを293T細胞株を用いてco-transfectionさせることで相同組み換えを起こしプロウイルスを作製し、高速遠心、超遠心により濃縮精製し(第二世代)更にパッケージングプラスミドからREV部分を独立させた4種類のプラスミドから第三世代も作製。我々は現在、すでにGFPおよびGALCの発現に培養細胞株において成功している。また、ウイルス力価を高めるための方策、条件を検討し、高力価ウイルスベクターの作製に成功。現在10e9TU/mlオーダーのベクター安定供給が可能になり、動物実験への準備を進めている。
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Research Products
(1 results)