2008 Fiscal Year Annual Research Report
難治性血液腫瘍疾患に対する新規治療法の開発と新規細胞死機序の解析
Project/Area Number |
20591254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
足立 壯一 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (10273450)
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Keywords | 難治性血液腫瘍疾患 / 細胞死 / アポトーシス / オートファジー / 転移抑制 / 予後因子解析 |
Research Abstract |
抗癌剤による細胞死は、近年アポトーシス以外の細胞死の機序が注目されている。今回、我々は難治性白血病であるBcr-Ab1陽性白血病(Ph+ALL,CML)に対して、imatinib mesylateよりも有効な薬剤INNO-406によるin vitroにおける細胞死の機序にオートファジーが関与し、in vivoにおいても非アポトーシスの細胞死がみられること(Cell Death Differ 15:1712-1722,2008)、難治性固形腫瘍rhabdoid腫瘍におけるin vitro及びin vivoでのHDAC阻害剤(depsipeptide)による細胞死の機序にオートファジーが関与し、AIFの核からミトコンドリアへの偏移がオートファジーに関与すること(Int J Cancer 124:55-67,2009)を報告した。また、depsipeptide耐性株を樹立し、耐性化の機序として従来から報告されているp-GPのみならず、ERKシグナルが関与することも報告した。(J Pharmcol Exp Ther 328:839-848,2009)マウス骨肉腫好転移株を樹立し、in vivoにおいて経時的に肺転移を観察できる系において、zoledronic acidが転移を抑制できることも報告した。(Cancer Lett 274:271-278,2009)
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Research Products
(7 results)