2008 Fiscal Year Annual Research Report
二次性血球貪食症候群におけるT細胞抑制性補助シグナルの研究
Project/Area Number |
20591260
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
神波 信次 Wakayama Medical University, 医学部, 講師 (50316098)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳山 恵 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00433368)
|
Keywords | 二次性血球貪食症候群 |
Research Abstract |
本研究の目的は、血球貪食症候群の発症病態へのT細胞抑制性補助シグナルの関与を明らかにすることである。平成20年度は、まず、1)PD-1遺伝子多型の検討,2)BTLA遺伝子多型部位の検討,3)CTLA-4遺伝子多型の検討,を実施した。現在のところ、患者群とコントロール群においてCTLA-4遺伝子多型頻度に有意差がみられた。臨床症状においては中枢神経症状、肝脾腫の程度にCTLA-4遺伝子多型に相関がみられた。また、検査値では可溶性IL-2レセプター値、末梢血白血球数とCTLA-4遺伝子多型に相関がみられた。 これらの結果からT細胞抑制性補助シグナルのなかでCTLA-4が血球貪食症候群の発症病態に関与している可能性が示唆された。現在、血球貪食症候群急性期の血清を用い、インターフェロンγ,MCPR-1,TNF-α,IL-18,IL-6を測定し、PD-1遺伝子多型,BTLA遺伝子多型,CTLA-4遺伝子多型との相関について統計学的解析を行っている。続いて血球貪食症候群患者、急性期末梢血単核球を用いPD-1,BTLA,CTLA-4の発言についてフローサイトメトリー法を用い検討を行ったが、解析症例数が少なく現在のところ有意な結果を得られていない。平成21年度も引き続き解析症例数を増やして解析予定である。今後CTLA-4の関与についてCD4+CD25+抑制性T細胞の動態についても解析を行いたい。
|
Research Products
(4 results)