2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂質メディエーター遺伝子改変マウスを用いたウイルス感染喘息の増悪と発症の機序解明
Project/Area Number |
20591267
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Research Institution | Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences |
Principal Investigator |
加藤 政彦 Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences, 研究企画係, 研究員 (30292593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 佳之 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (80309252)
林 泰秀 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (30238133)
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Keywords | 気管支喘息 / ウイルス感染 / 好酸球 / 脂質メディエーター / 遺伝子 |
Research Abstract |
ライノおよびRespiratory syncytial(RS)ウイルスなどの呼吸器ウイルス感染は、気管支喘息(喘息)の発症と増悪の双方に関与することが知られており、この病態には、慢性の好酸球性気道炎症が深く関与することが示唆されている。しかしながら、これらの機序の詳細については、よく分かっていないのが現状である。そこで本研究は、ウイルス感染させた喘息モデルマウスを用いて、好酸球性気道炎症やサイトカイン産生などを検討することにより、ウイルス感染により引き起こされる喘息の発症および増悪にどのような因子が鍵となるのかを明らかにし、新たな喘息治療に寄与することを目的とする。そこで今年度は、まずマウスを用いて、気道過敏性の亢進および好酸球性炎症が惹起されるかどうかを検討し、喘息モデルマウスを確立することを目的とした。方法は、マウスに卵白アルブミン(OVA)を腹腔に反復感作させ(2.0mg/Kg)、一定期間後、1%OVAを30分間(3日間)吸入暴露させた。さらに一定期間飼育したマウスを挿管し、人工呼吸器管理下で気道抵抗などの種々のパラメーターを測定することにより気道過敏性を検討した。また、Fiona J,et al.(J Exp Med,2004)の方法に従って、マウスから肺胞洗浄液(BALF)を採取し、好酸球を含めた炎症性細胞の比率を検討した。その結果、対照のマウスに比べてOVAの感作およびOVA暴露群では、気道抵抗の上昇およびBALF中の好酸球数の増加を認めたことから、気道過敏性の亢進と好酸球性炎症が確認でき、喘息モデルマウスが確立できたと考えられた。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] An imported dengue fever case by dengue virus 3 (DENV-3) infection in Gunma, Japan2008
Author(s)
Morita Y, Kogure H, Sandoh M, Kawashima G, Sato Y, Nanba S, Shoda Y, Suzuki T, Shiono M, Shiobara M, Kato M, Kozawa K, Noda M, Okabe N, Kimura H.
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Journal Title
Jpn J Infect Dis 61
Pages: 90-92
Peer Reviewed
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[Journal Article] Discovery of mitocryptide-1, a neutrophil-activating cryptide from healthy porcine heart2008
Author(s)
Mukai H, Hokari Y, Seki T, Takao T, Kubota M, Matsuo Y, Tsukagoshi H, Kato M, Kimura H, Shimonishi Y, Kiso Y, Nishi Y, Wakamatsu K, Munekata E.
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Journal Title
J Biol Chem 283
Pages: 30596-30605
Peer Reviewed
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[Presentation] Rhinovirus enhances eosinophil activation through the production of IL-5 in acute exacerbation of childhood asthma2009
Author(s)
Kato M, Tsukagoshi H, Yoshizumi M, Saitoh M, Kozawa K, Yamada Y, Maruyama K, Hayashi Y, Kimura H.
Organizer
65th Annual meeting of American Allergy, Asthma and Immunology
Place of Presentation
Washington, DC, USA
Year and Date
2009-03-17
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[Presentation] 家庭用空気清浄機による花粉症抑制効果の検討2008
Author(s)
松脇由典, 吉村剛, 浅香大也, 加藤政彦, 大櫛哲史, 小島純也, 黒河圭子, 今井透, 鈴木大輔, 野澤康平, 森山寛
Organizer
第58回日本アレルギー学会秋季学術大会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2008-11-29
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