2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591307
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 俊明 Juntendo University, 医学部, 教授 (30260889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 宜一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90338335)
永田 智 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70266055)
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Keywords | 低出生体重児 / 粘膜バリヤー / n-3系PUFA / プロバイオティクス / DHA / 母乳 / B.breve / bacterial translocation |
Research Abstract |
低出生体重児の粘膜バリヤー機能を向上させるため、n-3系PUFAおよびプロバイオティクスの投与が及ぼす影響を検討した。 N-3系PUFAの投与方法として、DHA強化調整粉乳と授乳婦にDHAを投与し、DHA強化母乳の投与が児の脂肪酸組成に及ぼす影響を検討したところ、DHAの強化により母乳中DHA濃度および児の組織中n-3系PUFA値が有意に上昇することが認められた。 プロバイオティクスの新生児期における役割を検討する目的で、出生直後の仔ラットにプロバイオティクスであるB.breveを投与した際の消化管粘膜における炎症性シグナル分子の発現を検討した。出生直後から2週間、継続的にB.breveを投与した群においてmatrix metallopeptidase 10、prostaglandin-endoperoxide synthase 2、aquaporin 3、phospholipase A_2、lipopolysaccharide binding protein、lipoprotein lipaseなどのシグナル伝達分子の発現が抑制されることを確認し、プロバイオティクスが持つ抗炎症効果との関連が示唆された。 Bacterial translocationの的確な診断のため、昨年度の本研究において血中および便中細菌検索を定量的RT-PCR法を用いて行い、微量のサンプルにて高感度に各種細菌の同定が可能である測定法を確立した。本法を用い、低出生体重児ではこれまで培養検査では同定されなかった腸内細菌群によって、容易に菌血症・敗血症を起こし得ることを証明した。
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