2009 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚癌の免疫回避機構と腫瘍特異抗原蛋白を用いた免疫療法に関する研究
Project/Area Number |
20591321
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 和英 Okayama University, 大学病院, 助教 (30304356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩月 啓氏 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80126797)
大野 貴司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80203884)
濱田 利久 岡山大学, 大学病院, 助教 (70346435)
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Keywords | 種痘様水疱症 / EBウイルス / 癌ワクチン / CTL / リンパ腫 / ウイルス特異的蛋白抗原 |
Research Abstract |
本研究は種痘様水疱症や蚊刺過敏症など将来EBウイルスNK/T細胞悪性リンパ腫を発症する可能性の高い症例に対して、ウイルス特異的蛋白抗原の投与を行ない免疫療法により癌の発症を阻止することを目標としている。私たちは、すでに岡山大学免疫学教室との共同研究で、コレステロール抱合疎水化プルラン(CHP)(Ikuta Y, Blood. 2002 ; 99:3717-3724)などのアジュバンドとともに腫瘍特異抗原で免疫すると抗原特異的CTLも誘導されるという基礎的治験をふまえて、メラノーマの癌免疫療法(自主臨床治験)を行っている。同意の得られた患者において、皮下注射で投与されたNY-ESO-1抗原に対する免疫応答が認められ、悪性黒色腫患者に水疱が生じる強い免疫応答が誘導できることも確認している。(Int J Cancer. 2007 Feb 2、Cancer Immunol Immunother. 2008 Oct ; 57(10) : 1429-37.) さらに、EBウイルス感染によって生じる種痘様水疱症や蚊刺過敏症で、病変部痂皮を用いてEBV-encoded small RNA (EBER)を検出する方法を確立し報告し(J Microbiol Methods. 68(2) : 403-7 2007)、炎症性疾患や癌化に伴い発現の増強が認められるS100A8/9蛋白についても臨床データを集積(Journal of American. Academy of Dermatology、2010掲載予定)した。
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Research Products
(2 results)