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2008 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚紫外線発癌における表皮角化細胞Stat3シグナルの関与

Research Project

Project/Area Number 20591322
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

横川 真紀  Kochi University, 教育研究部医療学系, 助教 (40346721)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 光徳  高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (70212785)
三好 研  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (20274392)
寺石 美香  高知大学, 医学部附属病院, 医員 (40437736)
佐野 栄紀  高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80273621)
Keywords紫外線 / 発癌 / 表皮角化細胞 / Stat3
Research Abstract

〔1〕紫外線発癌系における表皮角化細胞Stat3の役割
〔2〕表皮Stat3活性型マウス(K5.Stat3C)を用いた紫外線発癌実験
正常マウスとK5.Stat3Cマウス(表皮角化細胞のStat3が恒常的に活性化状態にあり、化学発癌ではより早期に腫瘍が出現する)を用いた。マウス背部を剃毛し、紫外線(UVB)2kJ/cm2照射を週3回施行した。K5.Stat3Cマウスでは、照射12週頃より背部皮膚および耳介に皮膚腫瘍が発生し、14週〜16週頃より皮膚癌に明らかに進展した。腫瘍を病理学的に検索しスタット3活性化を伴う皮膚癌であることを確認した。一方、正常マウスでは紫外線を28週照射しても腫瘍は発生しなかった。以上より、紫外線照射による発癌機構はinitiation, promotionいずれも兼ねており、2段階化学発癌系と同様に紫外線発癌系においても表皮角化細胞のStat3の活性化が必要であることが示唆された。Stat3下流の分子、例えばc-Myc、cyclinD1,Bcl-xLなどのレベルについては解析中である。
〔3〕化学・紫外線発癌系(クロスオーバー実験)
臨床的によく見られる日光角化症、ボーエン病、有棘細胞癌は日光露光部に好発する傾向があるため、mutagenとしての化学物質の曝露がまずあり(initiation)、その後tumor promoterとして紫外線刺激が働くと考える。マウス皮膚にまずDMBA(7,12-dimethylbenzanthracene)塗布を行ったのち紫外線を反複照射して発癌する過程を再現した〔クロスオーバー発癌実験〕。上記同様に、正常マウスとK5.Stat3Cマウス背部を剃毛し、紫外線(UVB)2kJ/cm2照射を週3回施行した。腫瘍の発生は上記とほぼ同時期であり、進展した皮膚癌はスタット3活性化を伴っていた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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