2008 Fiscal Year Annual Research Report
悪性黒色腫の転移におけるコネキシン26の役割の研究と転移阻害薬の開発
Project/Area Number |
20591325
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
浅田 秀夫 Nara Medical University, 医学部, 教授 (60252681)
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Keywords | 悪性黒色腫 / コネキシン26 / ギャップ結合 / 内皮細胞 / 転移 |
Research Abstract |
悪性黒色腫は早期にリンパ行性・血行性に身体の各所に転移をきたすため、皮膚癌のうちでも、最も予後不良の悪性腫瘍のひとつとして知られている。しかしながら、この腫瘍の転移のメカニズムについては今なお、不明な点が多い。我々は、悪性黒色腫の転移のメカニズムを明らかにすることにより、腫瘍の転移を阻止する治療薬を開発したいと考え研究を進めている。これまでに我々は、悪性黒色腫の転移には、腫瘍細胞と内皮細胞の間のコネキシン26によるギャップ結合の形成が重要な役割を担っていることを見いだした。今回の研究では、マウスコネキシン26のアミノ酸配列から細胞外ドメインと予測される部分を2か所選定し、各々の部位について、抗原として最適と思われるペプチド配列を決定し、合成を行った。合成した2種類のペプチドにキャリアー蛋白としてKLHを結合させ、これらの抗原を用いてウサギを免役し、各ペプチドに対する高力価の抗血清を得た。さらに、得られた2種類のコネキシン26抗血清を用いてアフィニティ精製を行い、高力価の精製抗体を得た。現在、この精製抗体を、マウスのBL6悪性黒色腫細胞株転移モデルに注射し、悪性黒色腫細胞の転移抑制活性を検討している。
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Research Products
(3 results)