2008 Fiscal Year Annual Research Report
天疱瘡モノクローナル一本鎖抗体を用いた新規の客観的重症度評価法の開発
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20591328
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
石井 健 Keio University, 医学部, 助教 (50296670)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 亮治 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70335256)
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90212563)
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| Keywords | 皮膚科学 / 皮膚診断学 / 自己免疫性疾患 |
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| Research Abstract |
天疱瘡の重症度を客観的に測定、評価する方法の開発を目的として、落葉状天疱瘡患者からファージディスプレイ法を用いて単離してきた多数のモノクローナル抗デスモグレイン1抗体の詳細なエピトープ解析を行った。
天疱瘡自己抗原であるデスモグレイン(Dsg)は前駆体pro-Dsgの形で生成され、プロセシング(前駆体切断)により細胞間接着機能を持つ成熟Dsg(mature-Dsg)となる。病的活性を持つ抗Dsg1モノクローナル抗体は、mature-Dsg1のみに結合した。病的活性を持たない抗Dsg1モノクローナル抗体は、proDsgとmatureDsgの両者、もしくは、proDsgのみを認識した。さらに、詳細なエピトープ解析により、病的活性を有する抗体はデスモグレインのアミノ末端側を認識していることが判明した。さらに、天疱瘡自己抗体の大部分は、Dsgプロセシングで露呈される部位を認識した。この結果は、天疱瘡における水疱形成機序を理解するのに役立つ。すなわち、病的抗体がデスモグレインに結合することにより直接デスモグレインの細胞接着機能を阻害することにより水疱形成を誘導するという仮説を支持するものである。さらに、Mature-Dsgのみを抗原として用いたELISA法はより病勢と反映する検査法となるうると期待される。この結果は、International Investigative Dermatology、を含む国内外の学会で発表し、論文もJournal of Investigative Dermatologyに投稿し受理されている。
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Research Products
(5 results)
