2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591336
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多田 弥生 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 講師 (00334409)
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Keywords | 樹状細胞 / 線維芽細胞 |
Research Abstract |
BALB/cマウス皮膚よりI-A抗原を用いたpanning法によってLCを単離し、新生児皮膚の真皮より採取した線維芽細胞と共培養し、LCの細胞表面の共刺激分子の変化をみた。結果、線維芽細胞のviabilityに結果が左右される事がわかった。そこで、死細胞より放出され、免疫系を活性化するdanger signalの影響もあると思われ、その影響をまず、検討する事とした。死んだ線維芽細胞より放出され、免疫系を活性化するdanger signalの一つとして、monosodium urate crystal(MSU)が報告されている(Nature;2003;425:516-521)。MSUはNALP3 inflmmasomeの活性化を引き起こし、樹状細胞の成熟を促すことがわかっている。そこで、LCにMSUがどのように作用するかを検証することとした。MSUの効果発現には細胞側のNALP3からCapase1の活性化という経路が関連していることが報告されているので、mouse Langerhans cell(LC)におけるNALP3の発現をmRNAレベルで調べたところ、fresh、培養LCでともにNALP3の発現が認められた。また、活性型caspase1の存在も免疫ブロットで確認した。一方、fresh mouse keratinocyteやそのcell lineとして知られるPAMではいずれも認められなかった。次に、MSU刺激によるLCのmaturationへの影響を調べたが、MSUによる明らかな共刺激分子の発現促進は認められなかった。しかし、MSU刺激は漂度依存性にLCからのIL-18の分泌を促進した。IL-18はLCのmigrationを促進する事が知られており、今後この結果のin vivoにおける意味をより詳細に検討する予定である。
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Research Products
(4 results)