2008 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症の社会的認知障害の神経基盤:高磁場MRIによる構造・機能的神経画像研究
Project/Area Number |
20591401
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村井 俊哉 Kyoto University, 医学研究科, 准教授 (30335286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福山 秀直 京都大学, 医学研究科, 教授 (90181297)
澤本 伸克 京都大学, 医学研究科, 助教 (90397547)
並木 千尋 京都大学, 医学研究科, 助教 (40432380)
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Keywords | 神経心理学 / 画像診断学 |
Research Abstract |
統合失調症では、表情など社会的刺激の認知に問題が認められるとの研究結果が相次いでおり、統合失調症の実生活場面での社会的機能と関連するのは、狭義の認知障害以上に、社会的認知の障害ではないかと考えられている。本研究の目的は、統合失調症患者の社会的認知障害をI.神経生物学的水準、II.認知心理学的水準、III.行動学的水準の3つの水準にわけて検討し、それらの関連を明らかにすることにある。 本年度は、共感性を測定する『目から心的状態を読み取るテスト:Eyes Test』などの社会的認知課題を、機能的MRIの実験課題として整えた。本年度は、それぞれ20名の成人統合失調症患者、および健常被験者を対象に、MRI撮像中、および撮像前後で、それらの社会的認知課題を実施、課題に特異的な神経活動を測定した。その解析は次年度以降の課題である。また、これらの被験者について、脳内各部位の構造評価のために、T1-MPRAGE、T2強調画像撮像を行った。前頭葉機能と関連する社会行動評価尺度と背外側前頭前皮質体積減少の関連を統合失調症患者群において確認し現在、論文を投稿中である。また、社会的認知に関与するさまざまな脳部位間をつなぐ白質の病態の評価のため、拡散テンソル画像撮像を行った。統合失調症群における局所の白質病理(Fractional Anisotropyの低下)と、局所大脳皮質体積減少との関連を確認し、その結果は専門誌に掲載予定である。また、これらの画像から得られた皮質・白質の構造変化と、各種社会的認知検査との関連の解析については、次年度以降の課題である。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Transkulturelle Aspekte der Mentalisierung bei Schizophrenien2008
Author(s)
Kolkebeck K, Hirao K, Saze T, Miyata J, Kawada R, Ohrmann P, Pedersen A, Bauer J, Brandt M, Arolt V, Murai T.
Organizer
DGPPN Konress 2008
Place of Presentation
Berlin
Year and Date
2008-11-26
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[Presentation] Brain volume and frontal systems behavior in schizophrenia2008
Author(s)
Kawada R, Yoshizumi M, Hirao K, Fujiwara H, Miyata J, Shimizu M, Namiki C, Sawamoto N, Fukuyama H, Hayashi T, Murai T.
Organizer
2nd WFSBP Asia-Pacific Congress
Place of Presentation
Toyama
Year and Date
2008-09-11
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