2008 Fiscal Year Annual Research Report
レビー小体型認知症における誤認妄想の神経基盤の研究
Project/Area Number |
20591413
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
橋本 衛 Kumamoto University, 医学部附属病院, 助教 (20452881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 学 熊本大学, 医学薬学研究部, 教授 (60284395)
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Keywords | レビー小体型認知症 / 誤認妄想 / Capgras症候群 / MRI / SPECT |
Research Abstract |
レビー小体型認知症(DLB)はアルツハイマー病に次いで多い認知症疾患であり全ての認知症の約15%を占めるとされている。DLB患者では、ここは「私の家ではない」「妻は偽物だ」などの誤認妄想がしばしば認められ、介護を行う上で極めて厄介な症状となっている。本研究の目的はDLB患者が呈する誤認妄想、特にCapgras症候群に焦点を当て、神経心理学的、神経画像的アプローチによりCapgras症候群の神経基盤を明らかにすることである。誤認妄想の発現機序が明らかになることにより、臨床症候学に重要な知見をもたらすだけでなく、より有効な治療や介護手法の開発に寄与するものと考えられる。H20年度は対象患者の収集ならびに、神経心理検査ならびに画像検査を主として実施した。H20年度に本研究に同意が得られたDLB患者は34例で、その全例にMRI,SPECT画像検査ならびに心理検査を実施した。そしてMRI画像解析として、連携研究者である兼田により演算ソフトを用いたSPMによる統謙画像解析を開始した。また誤認や記憶錯誤との関連が推定される海馬、扁桃体、基底核に関心領域を設定し、その構造物の体積を手動で測定する方法については、平成20年度に購入した画像統計解析ソフト(ANALYZE PC7.0)を用いて、矢田部と兼田が解析手法のトレーニングを開始した。DLB患者が50例以上、Capgras症候群を呈する患者が10例以上集まった時点で、神経心理所見と画像所見との対応の解析を開始する予定である。
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Research Products
(2 results)