2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591427
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
妹尾 栄一 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (30226675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 美知子 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (50360699)
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Keywords | 性差 / リスク / 薬物依存 / 薬物乱用 / 治療 / 社会精神医学 |
Research Abstract |
女性の薬物依存症に特化した、適切な診断評価スケールの標準化を企図して本研究を開始している。平成20年度は、依存症質問紙開発の研究として、最も汎用されているDSM-IVの診断基準が、女性の薬物依存症者でどの程度の妥当性を有するか、半構造化面接を用いて検証した。その結果、(1)薬物の薬理効果、(2)薬物を減らそうとする行動、(3)薬物使用の結果の精神症状の3つの問題領域で、女性例での特質を抽出することが出来た。加えて研究課題の遂行で入手した海外で汎用される。加えて平成20年度は日常臨床で女性薬物依存症者の治療経験が豊富な精神科医や嗜癖問題専門のカウンセラーと合同討議を行い、「性差」に特化したリスクファクターや、問題領域の設定を行い、評価尺度を試作した。今後はフィールドトライアルを行って、信頼性妥当性をチェックする期間として位置づける。特に「身体合併症」「精神科症状」「薬物・アルコール使用歴」「非行・犯罪歴」「家族・人間関係」「就労・雇用状態」「学校適応」などの各領域を評価対象とする。上記の計画に沿って、薬物依存症の重症度にとどまらず、非行傾向や家族問題など、幅広い診断評価スケールについて、総合的な評価質問紙を完成させる。
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Research Products
(1 results)