2008 Fiscal Year Annual Research Report
18F標識による高分化型腫瘍診断薬の合成と臨床研究
Project/Area Number |
20591450
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
冨吉 勝美 Kumamoto University, 医学部, 教授 (60188802)
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Keywords | 11C-酢酸 / 18F-酢酸 / ヨード酸エステル / 精製・分離 / 品質管理 |
Research Abstract |
厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業の下で、11C-酢酸の合成装置を購入し、臨床研究を行った。今回研究課題の18F標識による酢酸の標識を行い、以下の方法で標識合成した。 1.18Fの生成核反応180(p,n)18Fサイクロトロンを用いて180濃縮水にプロトン(p:陽子)を照射し、上記の核反応により無担体の18F-イオンを得る。 2.[18F]酢酸エステルの合成ICH2COOC2H5+Kryptofix222-18→18FCH2COOC2H5ヨード酢酸エステルはアセトニトリルにより反応器内で溶解し、[18F]酢酸エステルが生成 3.[18F]酢酸エステルの加水分解18FCH2COOC2H5+NaOH→18FCH2COOH+C2H50Na[18F]酢酸エステルに水酸化ナトリウムを加え加水分解を行い、[18F]酢酸を生成した。 次のステップとして、上記標識合成した[18F]酢酸を不純物(ヨード酢酸エステル、ヨード酢酸、アセトニトリルなど)から精製・分離を行い、臨床応用するためには、品質管理が必要となる。現在、簡易精製・分離システムを構築、導入した。今後、[18F]酢酸を純粋に精製・分離しかつ品質管理を行い、動物実験および臨床応用に必要な注射用[18F]酢酸を精製する予定である。
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Research Products
(2 results)