2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591453
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
新津 守 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50251062)
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Keywords | MRI / 関節軟骨 / 高分解能画像 / 高磁場装置 / T1ρ / UTE |
Research Abstract |
3.OT(テスラ)の高磁場MR装置はわが国でも導入されつつあるが、従来の1.5T装置に比べて極めて高い信号獲得能を有し、関節軟骨などの微細構造の高分解能画像獲得には高い期待が寄せられてきた。本研究は3.OT機の関節MRIについて、周辺機器を含めて最適化し、変形性関節症の超早期診断のために関節軟骨の微細損傷描出を目指して究極の高分解能画像を追求するものである。 まずアクリル板に間隔を300ミクロンとするスリットを刻むファントムを作製した。そして3.OTに最適な軟骨微細病変描出用のパルス系列を含む撮像方法を決定した。ファントムと被検者を用いて、基本パルス系列の選択と共に、TR,TE,flip angleなど各パラメータを決定した。またスライス厚みや撮像視野、マトリクス数などの調整を行い、最終的に100ミクロンの空間分解能を達成した。 次にブタ切断膝をMRI装置により高分解画像を撮像ののち解剖し、画像上の所見を解剖的形態と対比検討した。さらに健常人ボランティアと公募により募集した変形性関節症を有する高齢者を対象として撮像した。まずパルス系列の最適化の確認を行い、被検者が安静保持出来る10分程度の範囲での軟骨病変描出可能な最適パラメータを最終決定した。健常者と高齢者の膝関節軟骨の高分解能画像を撮像するとともに、最新の画像法を導入した。TE(time of echo)を従来から極端に短縮したUTE(ultra short TE)法、T2値,T1ρ値を用いたマッピング法、そして高分解能MR画像に高性能超音波画像の同時並列描出を可能としたRVS(Real-time Virtual Sonography)法を実施した。
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Research Products
(4 results)