2009 Fiscal Year Annual Research Report
MRI-q-space法開発によるシーケンス最適化と多面体多軸解析の研究
Project/Area Number |
20591454
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
八木 一夫 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (50201819)
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Keywords | q-space / 拡散解析 / シーケンス / 独自開発 / MRI |
Research Abstract |
MRI-Diffusion Weighted Imaging (DWI)において新しい撮像シーケンスとしてq-space法を臨床装置用に開発し、実際の臨床患者に応用するためにファントムおよび実験ボランティアについて検証しq-spaceシーケンスの最適化を行った。q-spaceシーケンスの最適化にはノーマルボランテアでのq値(従来のhigh-b値)収集データを二成分別けし2次曲線などで近似する方法を用いた。標準化には、新たなノーマルボランテアでのq-space法によるq値データ収集を長時間にわたり実測した値と、短い間の短時間計測による信号減衰の度合を基本として、近似計算された信号値と比較することによって、標準化した値の信頼度を判定した。これを繰り返し標準化した値の信頼度を向上させた。以上を組み合わせソフト化しMRI臨床機に搭載した。MRI脳画像上に高b値拡散およびq-space法を用いた拡散解析によって得られた拡散プロファイル情報をcolor mapやFA map上での始点となるROIを設定し、描画表示した。 使用装置は、1.5T MRI Signa HorizonLX ver9.0 (GE-YMS)、受信コイルはバードゲージ型ヘッドコイルを用いて撮像した。拡散強調画像の撮像は、single shot DW-EPIおよび独自開発シーケンスであるq-spaceシーケンスを用い、健常人ボランティア及び各種脳疾患を有するボランティアにおいて施行した。標準画像形成における磁場勾配はスルーレイト77mT/m/msで最大の強さは22mT/mを使用した。MRIデータは鳥かご型頭部用コイルを使用。拡散強調画像形成とイメージ分析DWIの獲得は、TE=98.6ms、獲得マトリックス128x128,有効視野24x24cm、single shot DW-EPIで画像形成を行った。スライス厚5mmの連続的な繰り返しと、bvalue=1000mm2/sで42と60のnoncollinear指示で、脳全体をカバーし画像を得た。再構築されたvoxelの大きさは1.88x1.88x4.00mm3である。61枚のイメージの合計のDWI獲得時間はおよそ30分である。拡散解析及びfiber trackingは、IDL6.1 (Research Systems社)により自家開発したDWI-Analyzerを用いた。歪み補正:自作ソフトを使用した。<D>及びFAを算出した後、FAの画像を表示し、これを正規化し、color-map、FA画像を表示した。
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Research Products
(13 results)