2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経メラニンMRIを用いたうつ病、統合失調症のカテコルアミン系機能形態解析
Project/Area Number |
20591458
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 真理 Iwate Medical University, 医学部, 教授 (80205864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 稿二郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10129033)
大塚 耕太郎 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)
酒井 明夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30146063)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 神経伝達物質 / うつ病 / 統合失調症 / 神経メラニン |
Research Abstract |
本研究は、独自の3 Tesla MRI神経メラニンイメージング技術を用い、従来可視化不能であった黒質緻密部(SNc)・中脳腹側被蓋野(VTA)のドパミン作動性神経細胞、青斑核(LC)のノルアドレナリン作動性神経細胞を直接描出し、統合失調症およびうつ病における機能形態変化を無侵襲的に捉えることが目的である。 本年度は、磁化移動パルス付加3D-Spoiled GRE法による独自の高分解能3D神経メラニン画像を開発し、1)健常ボランティア20名を対象に、3D神経メラニン画像における神経メラニン含有神経核の描出能を従来の2D神経メラニン画像と比較するとともに、2)統合失調症12名・健常対照群24名を対象に、VTAの信号強度の定量解析を行い、統合失調症におけるVTAの機能形態変化の有無について検討した。 3D神経メラニン画像において、従来の2D画像に比し、撮像時間の短縮(12分→7分)、空間分解能の向上(2.5mm→1.5mm)、および局所磁場不均一による信号ムラの減少が得られた。また、2D画像では同定困難であったVTAと考えられる点状高信号域を全例で認めることができた。3D画像におけるVTAの上小脳脚交叉に対する相対信号強度は、統合失調症群で1.05±0.04、対照群で1.10±0.04と、統合失調症群において有意に低下していた(t検定、P<0.01)。 3D神経メラニン画像は、従来法と比し短時間に高解像度かつ高品位な画像を得ることができた。本手法は、VTAの神経メラニン信号およびその変化を良好に捉えることができ、統合失調症などにおける中脳辺縁系ドパミン系の分子機能イメージング手法として有望と考えられた。
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Research Products
(3 results)