2009 Fiscal Year Annual Research Report
胃静脈瘤に対するコアキシャルバルーンカテーテルシステムを使用した治療法の確立
Project/Area Number |
20591480
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
清末 一路 Oita University, 医学部, 准教授 (40264345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田上 秀一 大分大学, 医学部, 助教 (50398252)
松本 俊郎 大分大学, 医学部, 准教授 (80219500)
森 宣 大分大学, 医学部, 教授 (20128226)
高司 亮 大分大学, 医学部, 医員 (90464453)
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Keywords | インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 血管塞栓術 |
Research Abstract |
平成19年度までに当施設にて新たな治療法(コアキシャルバルーンカテーテルシステムを用いての治療,及び多数の流入静脈を有する症例に対する脾動脈の一時的血流遮断の併用治療)にて加療した胃静脈瘤例の治療成績に関して評価を行い,従来のB-RTO法にて加療した症例と比較・検討を行った所,現在研究中である新たな方法では従来の方法よりも手技の成功率は高く,側副血行路のコイル塞栓術等の追加手技を要した症例も明らかに少なかった。また,静脈瘤を血栓閉塞させる為の硬化剤も従来の治療法と比較して少量で十分な治療が出来ることが明らかにされた(丸野美由希、清末一路、他.第15回門脈圧亢進症学会総会2008年11月)(Hiro Kiyosue, ISIR&JSIR 2008年5月). 上述の如く我々が新たに開発したコアキシャルバルーンカテーテルシステムを用いての治療は有用と考えられるが,問題点の一つとして従来の治療デバイスと比較してカテーテル径が大きいという点が挙げられる.平成20年度には現行システムの細径化モデルの試作および血管モデルや実験用動物を用いての基礎実験を行い,屈曲した血管内での追従性,拡張時のバルーン強度、血管壁への圧着の程度について現行のシステムと改良型システムとの比較検討を行ったところ、血管モデルではカテーテルの細径化をはかりながら現行のシステム以上の追従性が確認された.現在、試作型カテーテルの臨床応用を開始しており、平成21年度には年間で合計4例の胃静脈瘤に対して試作型カテーテルを使用しBRTOを行った。いずれの症例も胃腎短絡の拡張・屈曲蛇行が高度な症例であったが、細径型カテーテル使用により全例でBRTOは成功し、少量の硬化剤で良好な胃静脈瘤の血栓化が得られた。今後、さらに多くの臨床例への応用を積み重ね、同細径化システムの安全性および有効性を検証する。
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Research Products
(7 results)