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2010 Fiscal Year Annual Research Report

経皮的血管形成術後の血栓閉塞に対する局所遺伝子導入の検討

Research Project

Project/Area Number 20591481
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

田村 正三  宮崎大学, 医学部, 教授 (60150439)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 貴徳  宮崎大学, 医学部, 講師 (20315378)
畠山 金太  宮崎大学, 医学部, 講師 (60325735)
山下 篤  宮崎大学, 医学部, 助教 (90372797)
Keywords血栓 / 遺伝子 / ADAMTS13 / 循環器・高血圧
Research Abstract

〈研究目的〉
経皮的血管形成術後の血栓性閉塞の予防目的として種々の抗血栓、抗凝固薬が使用されているが、出血等の合併症のため、継続的に使用できない場合も多い。局所での遺伝子導入はこの問題を克服できる可能性を有しており、本研究では2種類の酵素の局所遺伝子導入による抗血栓作用を検討する。
〈研究内容と結果〉
1、遺伝子組換えベクターの作製
本研究ではこれまでに、血小板凝集に関する酵素、Ecto-nucleoside triphosphate diphosphohydrolaseおよびADAMTS13の組換えアデノウイルスベクターを作成していた。しかし、結果して、目的とするアデノウイルスや再現性のある十分な遺伝子導入効果が得られなかった。この原因としてさまざまな要因が考えられたが、ウイルスの設計や精製が不十分であったことが考えられたため、新たなキットを使用し,他の複数の遺伝子と共にウイルスベクターを再度作成、精製した。
2、培養細胞への導入実験
ヒト血管平滑筋細胞に対し、新たに作成した組換えアデノウイルスにて遺伝子を導入した結果、持続的に血管壁細胞にて目的蛋白が発現することを確認した。また、この遺伝導入細胞を用い、生体外における血小板凝集反応への影響を検討した結果、血小板凝集反応に影響する可能性が示唆された。
3、動物実験モデルの作製、遺伝子導入、評価
動脈硬化性病変モデルは、ラットの総頸動脈の内膜を傷害することによって作製した。組換えアデノウイルスベクターを使用し、同血管に遺伝子導入を行ったのち、蛋白発現、および血栓形成への影響を評価した。この結果、遺伝子導入により動脈硬化性病変モデル血管において目的蛋白の持続的発現を確認した。また、血栓形成への影響の可能性も確認された。現在これらの結果を検証している。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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