2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591496
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
藤崎 達也 Ibaraki Prefectural University of Health Science, 保健医療学部, 准教授 (00285058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 慎司 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00274978)
西村 克之 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10129158)
齋藤 秀敏 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50196002)
国枝 悦夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70170008)
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Keywords | 放射線治療 / リニアックグラフィ / 断層撮影 / 位置照合 / 電子照合画像装置 |
Research Abstract |
線源と受像器が連動する仕組みである断層システムは既製品として存在しないため、新たに設計した。線源はアイソセンタ面に対して円弧状に動作する必要があり、受像器はアイソセンタ面と平行を維持しつつ、線源の回転動作の曲率に合わせて連動する必要がある。線源として用いるリニアックは、線源がガントリ回転軸を中心にアイソセントリックに回転する機構となっているため、円弧移動方式における線源の移動と等しいことから、そのまま利用した。受像器にはイメージングプレートを放射線治療で使用される照射野画像用カセッテと組み合わせた。受像器は線源と連動して円弧移動の必要があり、診断用X線断層撮影装置の構造を参考に、回転運動を平行運動に変える「平行クランク機構」を用いて受像器とアイソセンタ面の平行の維持および受像器と線源とを連動させた。また、ガントリの円弧移動を受像器に伝達するため、ガントリと平行クランク機構の間は機械的に接続した。これにより線源と受像器の動作は連動し、断層撮影装置と同様の動作が可能となった。 そして、構築した断層リニアックグラフィシステムの照合手法としての有用性を評価するため、振角と断層厚の測定について検討を行った。診断用の断層テスト装置ではチャートパターンが描出されなかったため、治療ビームで使用可能なタングステン球の断層厚測定器を作製して測定を行った。その結果、通常のリニアックグラフィでは全てのタングステン球が明瞭に描出されたが、振角が大きくなるにしたがい明瞭に描出されるタングステン球の減少が認められた。したがって、本システムを用いることで断層像が得られることが示された。本システムでは、振角60°の時は断層厚が約12mmであることが示された。
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Research Products
(1 results)