2009 Fiscal Year Annual Research Report
大線量単回照射と少数回分割照射における等生物効果線量換算式の確立
Project/Area Number |
20591501
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
芝本 雄太 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (20144719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅人 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (20244569)
村田 るみ 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10444960)
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Keywords | LQモデル / 分割照射 / 線量換算 |
Research Abstract |
定位照射で用いられる大線量1回照射と中線量の少数回今割照射の線量を比較あるいは換算する場合には、便宜的にLQモデルからの数式を利用している臨床家が多いが、その妥当性について検討した。昨年度は培養細胞とスフェロイドをいて検討したが、今年度は引き続きマウス腫瘍モデルを用いて実験を行った。EMT6腫瘍細胞を移植したBalb/cマースに対して、0~25Gyを1回、あるいは4~13Gyを2~5回全身射を行い、in vivo-in vitroコロニー法によって生存率を算出した。培養細胞に対する単回照射の結果からα/β値を算出し、分割照射の生存率が単回照射の何Gyの生存率に相当するかを求めるとともに、LQモデル数式より算出した計算値と比較した。分割照射の間隔については、以前の実験より4時間とした。照射後EMT6腫瘍を切除し、ミンチとトリプシン処理にてsingle cellに分解した後、コロニー法によって各群の生存率を算出し、培養細胞と同様の検討を行った。実験から算出された少数分割群の回回照射等生物効果線量とLQモデル式から導いた等生物効果線量と比較した場合、LQモデルから求めた計算は、これまで得られた結果では実測値より20~40%小さかった。分割回数が増えるほど、計算値と実測値の解離が大きくなる傾向が認められた。これらの結果から、少数回分割照射線量の1回大線量照射線量への換算については、LQモデルより算出した値は、実測値より過小評価されると考えられた。この乖離については、培養細胞やスフェロイドよりも、マウス腫瘍においてさらに大きくなると考えられた。来年度も引き続きin vivoの実験を行い、適当な換算式を模索する予定である
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Antitumor effects of a cyclooxygenase-2 inhibitor, meloxicam, alone and in combination with radiation and/or 5-fluorouracil in cultured tumor cells2009
Author(s)
Ayakawa S, Shibamoto Y, Sugie C, Ito M, Ogino H, Tomita N, Kumagai M, Murakami H, Sawa H.
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Journal Title
Molecular Medicine Reports 2
Pages: 621-626
Peer Reviewed
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