2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591511
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 成 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 講師 (20250764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 徹雄 東北大学, 病院, 講師 (50291266)
後藤 均 東北大学, 病院, 助教 (00400333)
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Keywords | 動脈瘤破裂 / ゼラチンハイドロゲル / bFGF |
Research Abstract |
大動脈瘤破裂モデルを作成し、生体吸収性ポリマー、及び、徐放化された線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor : bFGF)を血腫内に投与し、血栓の組織化について検討した。 1) ブタ腹部大動脈瘤破裂モデルの作成 体重20〜30kgのブタを用い、頚静脈を長さ5cm採取し腹部大動脈に端側吻合(吻合長5mm)を行い、嚢状瘤モデルを作成した。後腹膜を密に閉鎖後、血栓が安定する約30分後に1mm径の破裂孔を瘤頂点に作成し、腹膜を速やかに閉鎖する。後腹膜血腫形成程度は固体によって異なり、出血が持続し死亡するブタが見られた。血腫が一定の大きさになった時にトロンビンを血腫に注入することで、それ以上の出血が無く安定したモデルとなることが判明した。すべての群でトロンビン注入を行い、モデルを作成することとした。 2) ゼラチンハイドロゲル+bFGF剤の作成 ゼラチンハイドロゲル(GSS)溶液1mlにbFGFを1μg、10μg、100μgを溶解し作成した。 3) トロンビン投与後の血腫へのGSS、GSS+bFGF投与 トロンビン投与後30分に後腹膜血腫内に24G針で注入し、注入孔を閉鎖した。 4) 非治療群、GSS単独群、GSS+bFGF群間の組織化の比較 治療後3日目、7日目、に犠牲死させ、腹部大動脈、嚢状瘤モデル、後腹膜血腫部を摘出した。 モデル作成に当たってトロンビンを使用するように変更したため、組織学的変化の評価にはいたっていない。トロンビン使用前で、血腫が安定していたブタでの比較では、非治療群に比べGSS、GSS+bFGF群では組織化が促進されていた。
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