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2008 Fiscal Year Annual Research Report

乳癌抑制遺伝子イント6の阻害による低酸素誘導因子2の活性化と血管新生

Research Project

Project/Area Number 20591513
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

木村 秀生  The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (60327070)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 博之  東京大学, 医学部・附属病院, 特任准教授 (10241994)
宮田 哲郎  東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (70190791)
重松 邦広  東京大学, 医学部・附属病院, 特任講師 (20215966)
岡本 宏之  東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (60348266)
Keywords乳癌抑制遺伝子 / 低酸素誘導因子 / 血管再生 / RNA干渉
Research Abstract

低酸素応答因子(HIF)は様々な血管新生因子や細胞遊走因子を誘導する転写因子であり、強制発現により成熟した血管の誘導が可能であると考えられるため,難治性虚血疾患に対する血管新生療法への臨床応用が期待される.なかでもHIF-2αはHIF-1αに比べ周囲の酸素濃度の影響を受けにくく、正常に近い組織酸素濃度下において安定であることから、確実な血管新生効果に結びつく可能性がある。培養細胞を用いた実験で乳癌卿制遺伝子Int6をRNA干渉により抑制するとHIF-2αが誘導されることから,我々はマウス下肢虚血モデルを用いてInt6を抑制することにより,虚血組織において内因性田F-2αが増加し,成熟血管が増生、下肢血流が回復すると予想し実験を行なってきた。これまでの結果として,マウス下肢虚血作成時にInt6 siRNA発現プラスミドを筋注し、4週間レーザードプラー血流測定,虚血症状のスコアリングを行なうと,血流測定ではInt6抑制群の血流回復が良好であり、スコアリングでもInt6抑制群で虚血による組織のダメージが少なかった。今年度はその機序の解明として,筋組織および培養筋芽細胞中の遺伝子、蛋白解析を行なった。筋組織の蛋白解析では、生体中でのInt6抑制とHIF-2α発現増加を確認している。また、筋芽細胞へInt6 siRNAプラスミドを導入すると,Int6 mRNA及び蛋白の抑制に伴ってbFGFやPDGF-Bなどの血管新生因子群の遺伝子発現が有意に促進された.今後は,Int6抑制による血管新生の機序に関するさらなる傍証を得るために,筋芽細胞へのプラスミドベクターを用いたHIF-2α強制発現実験系でのInt6抑制の効果の検討,アデノウィルスベクターを用いたlnt6抑制下における内因性班F-2α蛋白の解析,マウス下肢組織の血管密度,成熟血管数の免疫染色による検討を予定している.

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マウス下肢虚血モデルにおけるInt6抑制による下肢血流の改善2008

    • Author(s)
      橋本拓弥、木村秀生、他
    • Organizer
      第49回日本脈管学会総会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2008-10-24

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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