2010 Fiscal Year Annual Research Report
肝移植後肝癌再発に対する核酸シャペロンを用いた新規ILー12遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
20591528
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
副島 雄二 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究部), 統括診療部, 消化器外科医長 (30325526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 喜彦 九州大学, 医学研究院, 教授 (80165662)
武冨 紹信 九州大学, 大学病院, 助教 (70363364)
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Keywords | インターロイキン12 / ヒアルロン酸くし型共重合体 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
腫瘍接種モデルの確立:MH134肝癌細胞株を用いたC3H(H-2^k)マウス皮下腫瘍モデルにて検討した。IL-12遺伝子を組み込んだplasmidを、エレクトロポレーション法を用いて腫瘍内に100μg遺伝子導入し(Day0)、その2日後にLPSにて活性化させたDCを腫瘍内に5×10^5個導入した(Day2)。DC導入後6日目(Day8)よりFK506の腹腔内投与(3mg/kg)を連日行って免疫抑制状態とし、Balb/c(H-2^d)マウスのスキングラフトを作製して、免疫抑制の指標とした。無治療群、DC単独群、IL-12単独群、IL-12/DC併用群の4群に分類し、遺伝子治療開始後28日目(Day28)まで各群で原発腫瘍に対する直接的な抗腫瘍効果と、肺及び肝の遠隔転移巣に対する腫瘍抑制効果を検討した。評価項目としては(1)Day28における原発皮下腫瘍容積の比較、(2)Day28における肺及び肝への遠隔転移巣を、パラフィン包埋切片(最大割面)を用いて、転移巣の有無、個数、最大腫瘍径にて比較、(3)脾細胞を用いて、MH134肝癌細胞に対する腫瘍特異的CTLの比較、(4)ELISAを用いて、原発皮下腫瘍内におけるIL-12、IFN-γ蛋白濃度の比較を施行した。 Day28における各4群間での原発皮下腫瘍容積の比較を行ったところ、Mock群:7.61+-0.20cm^3、DC群:4.75±0.14cm^3、IL12群:2.09±0.10cm^3、IL12/DC群:1.71±0.11cm^3であり、IL12/DC群で他の3群と比較して有意に腫瘍抑制効果を認めた。 PLL-g-HA/pCAGGS-mIL-12による肝類洞内皮細胞への遺伝子発現の確認はできなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Improved results of a surgical resection for the recurrence of hepatocellular carcinoma after living donor liver transplantation.2010
Author(s)
Taketomi A., Fukuhara T., Morita K., Kayashima H., Ninomiya M., Yamashita Y., Ikegami T., Uchiyama H., Yoshizumi T., Soejima Y., Shirabe K., Maehara Y.
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Journal Title
Ann Surg Oncol.
Volume: 17
Pages: 2283-2289
Peer Reviewed
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