2008 Fiscal Year Annual Research Report
電子スピン共鳴(ESR)を用いた、膵島移植における膵島障害メカニズムの解析
Project/Area Number |
20591539
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Research Institution | Clinical research Center, Chiba-East National Hospital, National Hospital Organization |
Principal Investigator |
丸山 通広 Clinical research Center, Chiba-East National Hospital, National Hospital Organization, 臨床研究センター, 室長 (40399754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
剣持 敬 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), センター長 (50215133)
西郷 健一 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 部長 (60323424)
圷 尚武 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 室長 (00344979)
大月 和宣 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 室長 (50399755)
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Keywords | 膵島分離 / 膵島移植 / 電子スピン共鳴 / ラットモデル |
Research Abstract |
【ラット膵島移植モデルの作成】 a.ラットからの膵島分離 9週齢(200~250g)の雄性Lewisラットを用いた。ペントバルビタールにて麻酔後、開腹。胆管よりコラゲナーゼ溶液を注入し膵臓を膨化後摘出。振盪しながら消化。Ficollによる比重勾配法にて膵島を純化する。1匹のラットより約1000ヶの膵島が分離可能となった。 b.膵島移植 自家移植モデルとしてドナー、レシピエントともLewisラットを用いた。ストレプトゾトシンにて糖尿病を発症せしめたラットをペントバルビタールにて麻酔後開腹。膵背側の門脈本幹を穿刺し、膵島を注入。経日的に血糖を測定し、通常血糖が3日以上連続したものを移植成功とした。膵島600ヶの移植では5匹中全例糖尿病は治癒できなかったが、膵島を1000ヶとすると、5匹中4匹(80%)が正常血糖となった。 今後はこのモデルを元に、拒絶系(Lewis→Wister)モデルの作成、タクロリムス・プレドニゾロン等による薬剤障害モデルを作成し、電子スピン共鳴装置による測定を行う予定である。
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