2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591544
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山本 寛 Shiga University of Medical Science, 医学部, 助教 (00283557)
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Keywords | adiponectin / sepsis / cytokine / hepatic injury |
Research Abstract |
本研究の目的は、1)アディポネクチンKOマウスの敗血症モデルを用いて、PPARγリガンドの敗血症に対する効果におけるアディポネクチンの直接作用の関与について検討し、2)敗血症患者において、ドレナージ手術やエンドトキシン除去カラムを用いた急速なエンドトキシン血症に対する治療を施した際の、血中アディポネクチン値の変化を検討することであった。 1)については、アディポネクチンKOマウスの敗血症モデルにおけるアディポネクチン産生増強剤の効果につき、詳細に検討しその成果は、Surgery(Adiponectin deficiency is associated with severe polymicrobial sepsis, high inflammatory cytokine le vels, and high mortality)に報告した。さらに、肝臓での影響を詳細に検討しその結果をJ Surg Res(Adiponectin deficiency promotes the production of inflammatory mediators while severely exacerbating hepatic injury in mice with polymicrobial sepsis)に報告した。 2)については、敗血症症例の血中アディポネクチン値および炎症マーカーの測定とその解析を動物および臨床データを用いて行い、その成果を海外での学会発表(DDW,APHPBA)で報告した。 このように、特に動物実験を中心に基礎的研究は進んだが、臨床データに関しては、敗血症患者の数が本邦(当院)では限られるため、この1年をかけて敗血症患者の症例数のきわめて多いベトナム・ホーチミン市のチョーライ病院との共同研究を進めるための準備を進めてきた。 今年度は、継続してこの臨床研究を進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)