2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591547
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石川 健二 Kyushu University, 大学病院, 医員 (20403917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 文明 九州大学, 大学病院, 助教 (30332836)
横堀 武彦 九州大学, 大学病院, 医員 (60420098)
森 正樹 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70190999)
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Keywords | 癌幹細胞 / 転移 / 上皮間葉系移行(EMT) |
Research Abstract |
われわれは、「転移を形成するのは癌幹細胞である」ことを証明したいと考えている。乳腺においてはLineage^-/CD44^+/CD24^<-/low>が癌幹細胞のマーカーであると報告されている(Proc Natl Acad Sci U S A 2003,Cancer Res 2005)。 これらのマーカーを指標にして幹細胞をより多く含む細胞集団を得ることができる。実際に、われわれは乳癌細胞株および乳癌臨床検体を用いてこの方法により得られた細胞集団はin vitroにおいて有意に増殖能が高く、in vivoにおいても有意に腫瘍形成能が高いことを確認した。また、CD24に加わる新規癌幹細胞マーカーとしてCD166を候補に挙げ、検討を進めているところである。CD166陰性の細胞集団の方がCD166陽性の細胞集団に比べ、in vitroにおいて有意に増殖能が高く、in vivoにおいても有意に腫瘍形成能が高いことを確認した。 また、われわれは大腸癌における予後予測マーカーとしてPLS3を同定した。PLS3高発現症例は、低発現症例に比べ有意に脈管侵襲、多臓器転移が多く、予後不良であることがわかった。興味深いことに大腸癌細胞株にPLS3を導入し過剰発現させることで、EMT(上皮細胞-間葉系細胞変換)を誘導できることがわかった。現在、乳癌細胞株および臨床検体においても同遺伝子を導入することでBMTを誘導しうるかを検討しているところである。さらには、乳癌細胞株および乳癌臨床検体を用いて癌幹細胞に対してEMTを誘導し、誘導群と非誘導群の転移能について検討を進めていきたい。
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[Journal Article] Clinical significance of LAMB3 and COL7A1 mRNA in esophageal squamous cell carcinoma.2009
Author(s)
Kita Y, Mimori K, Tanaka F, Matsumoto T, Haraguchi N, Ishikawa K, Matsuzaki S, Fukuyoshi Y, Inoue H, Natsugoe S, Aikou T, Mori M
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Journal Title
Eur J Surg Oncol 35(1)
Pages: 52-58
Peer Reviewed
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