2009 Fiscal Year Annual Research Report
免疫細胞活性化カラムを用いた体外循環治療技術を併用した癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
20591552
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 剛 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (40420707)
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Keywords | 実験外科学 / 外科腫瘍学 / 腫瘍免疫学 |
Research Abstract |
また、Interleukin (IL)-6やTransforming growth factor-β (TGF-β)などが担癌患者の免疫抑制に関与していることが報告されている。これらの免疫抑制性因子は癌性悪液質の誘引物質となるばかりではなく、化学療法や免疫療法の効果発現を妨げるものであると考えている。我々の開発した免疫抑制物質吸着カラムは、直径3~5mmのポリスチレン系極細繊維に種々の官能基を付加したものを素材としており、TGF-β, IL-6, Vascular endotherial growth factor (VEGF)などの免疫抑制因子を効果的に吸着し、in vivoにおいて体外循環治療として使用することにより、これらの物質を除去し、腫瘍増殖抑制効果を有することを証明しえた。 基礎実験で証明された、同カラムの有する免疫抑制物質吸着作用による、癌ワクチンの増強効果についてのインビトロにおける効果を確認するための実験を行った。担癌ラットモデルにおいて実際の癌ワクチン療法での免疫学的効果の増強作用についての検討を行った。 同カラムを利用することによって免疫抑制状態にある担癌動物においても一定の免疫学的反応の増強効果を認める事が示唆された。 次年度はこのワクチン効果を、実際の抗腫瘍効果についても拡大し検討していく予定である。
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Research Products
(3 results)