2008 Fiscal Year Annual Research Report
In vivo イメージングシステムを用いた膵癌実験モデルおよびその応用
Project/Area Number |
20591556
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
内田 英二 Nippon Medical School, 医学部, 教授 (70176684)
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Keywords | 膵癌 / 実験モデル / イメージング |
Research Abstract |
ハムスター膵癌細胞にルシフェラーゼを導入した細胞(PGHAM-1-Luc)の再作成およびin vitro特性の検討 PGHAM-1細胞にAdeno-Associated Vectorにてルシフェラーゼ遺伝子を導入したPGHAM-1-Luc細胞は長期継代により生物学的特性が変化し、多様性を示すことが明らかとなった。そのため、厳密なクローニングが必要とされ、PGHAM-1-Luc-1からPGHAM-1-Luc-5の5つのサブクローンがえられた。この5つの細胞をIVIS Imaging System(IVIS100System,Xenogen社製)を用いて、in vitroでリアルタイムに生体反応を観察したところ、PGHAM-1-Luc-1が一番強い蛍光を発することが明らかとなり、今後の実験ではPGHAM-1-Luc-1を使用することを確認した。しかし、同細胞の継代培養を続けるうちに約30代を過ぎた頃から、緩徐にルシフェラーゼ活性の低下が見られ、今後のin vivoの実験には適さないことが判明した。そのため、あらためて、PGHAM-1細胞に新たなAdeno-Associated Vectorを使用してルシフェラーゼ遺伝子を導入し、5つのルシフェラーゼ陽性のPGHAM-1細胞を再作成した。 これらの細胞のin vitroにおける経時的変化を観察するとともに、in vivoにおける最適な細胞の検討を行なっている。今回、得られたルシフェラーゼ陽性細胞は以前のものより全体に活性が高く、今後のin vivoの実験結果が期待される。
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